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救急医療 トリアージ

地域医療再生システムへの投資として,救急医療と患者搬送の効率化のためのトリアージセンターを作ろうとする動きが見られる.

基本的にこのような取り組みは重要なことであると考えるが,コンピュータネットワークシステムの構築に関しては,多少なりとも発言しておきたい.

このようなトリアージシステムは,治療できる医師に画像が届かなくてはうまくいかない.トリアージセンターを作ったときに,送られてくる画像を見るのが放射線科医のみでは実用にならない.放射線科の診断医は診断を行うことを主に画像を見るのである.それはそれで重要なことであり,軽んずるものではない.

たとえば,脳出血を見つけたときに,内科的に様子を見て良いか,すぐに手術をすべきかについて,たぶん判断できるのは神経内科医か脳外科医であり,放射線科医はそのような判断をしたがらない.

夜,クモ膜下出血患者が発生したとき,患者の状態,手術の難易度,病院とスタッフの準備状況を考えて,今夜手術をするか,明日手術をするか,他の病院に頼むべきかを最終的に判断できるのは,経験を積んだ脳外科医である.

何が言いたいかというと,トリアージセンターで24時間放射線診断医が送られてくる画像を見るだけでは不十分で,同時に各診療科の医師に情報が届くようにコンピュータネットワークを作成すべきである.必要に応じて,自宅にいる医師や,複数の施設を動く医師がスムーズにデータにアクセスできるようなシステムでなくてはならない.
単なる読影センターの24時間営業の様なものでは,効率的なトリアージセンターにはならないと言うことを行政や予算執行者には理解してもらいたいと考える.
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