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ITKarte (ITカルテ)

医療情報,医用データの患者さんへの開示(カルテ開示), 医療施設間の連携(病病連携,病診連携), 生涯の医療情報の蓄積(生涯カルテ),  いつでも何処でも必要な医療情報へのアクセス(ユビキタス カルテ),をインターネットで実現するITKarte(ITカルテ)をご紹介します. ITカルテはインターネット上に構築された医用データ共有システムです.医師と医師,医師と患者さんの間の医療情報共有をサポートするツールとして利用されています.はじめての人は”カテゴリー”の「ITカルテのはじまり」をご覧下さい.

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ITカルテのはじまり その2

通常の病院内電子カルテの場合,医師がIDとパスワードで電子カルテにログインすると,患者の一覧が表示されるか,患者のID入力欄が表示されます.医師は患者IDを入力すると患者さんのカルテが表示されることになります.
患者一覧が表示される場合は,どの患者データでも開くことができます.患者IDを入力するように要求される場合でも,患者IDをランダム入力すると1/10くらいの割合で,不特定の患者にヒットする可能性があります.
よって,このような病院内電子カルテシステムと同じやり方では,インターネットの上に医療情報を保存することは危険です.
ネットワークの範囲が小さければ,あまり問題になりませんが,インターネットの上で,いつでも何処でも必要なデータにアクセスするためには,患者-主治医関係のある場合のみアクセスできるような仕組みが必要です.でないと,東京の患者データに無関係の北海道の医師がアクセスする可能性があるからです.

インターネットの上に医療データを置いた場合,パスワードを破られるとか,通信時にデータを盗まれるとかの問題の他に,このような医療データへのアクセス権の問題が生じてしまうわけです.

これをどのように回避するかが大きな問題となりました.

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