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ITKarte (ITカルテ)

医療情報,医用データの患者さんへの開示(カルテ開示), 医療施設間の連携(病病連携,病診連携), 生涯の医療情報の蓄積(生涯カルテ),  いつでも何処でも必要な医療情報へのアクセス(ユビキタス カルテ),をインターネットで実現するITKarte(ITカルテ)をご紹介します. ITカルテはインターネット上に構築された医用データ共有システムです.医師と医師,医師と患者さんの間の医療情報共有をサポートするツールとして利用されています.はじめての人は”カテゴリー”の「ITカルテのはじまり」をご覧下さい.

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医療データを共有する手間とメリット

ITカルテを使用して患者さんの画像データを登録したり,記録を入力したりするには,ある程度の労力が必要です.
CT, MRIの画像を登録するには,JPEGやDICOMデータが必要だからです.
院内のデータを画像ビュアーから取り出すか,DICOMのCDを準備する必要があります.私が現在常勤する病院では画像サーバからJPEG画像が得られるので,これを利用しています.他の病院からのデータは,DICOMのCDから画像をアップロードしています.
ITカルテには,画像アップローダーが準備されているので,JPEG, DICOMデータとも一度に100枚程度まで一気にアップロードできるようになっています.
一度アップロードしてしまえば,現在の通信環境なら軽快に画像を閲覧することができます.最近は,紹介病院によってはフィルムではなく,データCDだけで紹介されることがありますが,必要な時に必要なCDを捜してDICOMビュワーで開くより楽です.

私の患者さんは,多少離れたところから通って来られる方もいる.常勤病院で経過観察のMRIの予約が取れないとき,私が非常勤病院に出かける日に非常勤病院で検査し,ITカルテを使って以前の検査と比較しています.非常勤病院で撮影した画像もITカルテにアップしておくので,常勤病院に戻っても不自由はありません.
このような環境の中では,患者さんは,フィルムや記録を持たなくても,都合のつくとき,主治医のいるところに移動して診察を受けることができます.中核病院で手術を受けた患者さんは,急がない場合は月一回自宅近くの病院に担当医が来たときに,そこで診察を受けることも可能となります.主治医としても,何処で診察しても,必要な情報(過去の検査結果や処方内容)が得られるので便利です.

追記
2008年より,病院電子カルテの画像サーバから,ITカルテに画像転送ができるようになりました.このような機能が多くの病院で使えるようになれば非常に便利になるでしょう.

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