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ITKarte (ITカルテ)

医療情報,医用データの患者さんへの開示(カルテ開示), 医療施設間の連携(病病連携,病診連携), 生涯の医療情報の蓄積(生涯カルテ),  いつでも何処でも必要な医療情報へのアクセス(ユビキタス カルテ),をインターネットで実現するITKarte(ITカルテ)をご紹介します. ITカルテはインターネット上に構築された医用データ共有システムです.医師と医師,医師と患者さんの間の医療情報共有をサポートするツールとして利用されています.はじめての人は”カテゴリー”の「ITカルテのはじまり」をご覧下さい.

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「重点計画-2008(案)に関する意見」1
首相官邸のホームページにIT戦略本部による「重点計画-2008(案)」が掲載され,パブリックコメントの募集がありました.本日正午が締め切りでしたが,ぎりぎりで何とか意見を送りました.それをこの場に掲載します.

生涯を通じた自らの健康管理とレセプト完全オンライン化について


生涯を通じた自らの健康管理とレセプト完全オンライン化の二つの項目は,独立した別々のシステムとする事が望ましい.

生涯を通じた自らの健康管理とレセプト完全オンライン化の二つの項目は,独立して扱われるべき事であると考えられる.生涯を通じた自らの健康管理は,個人がコントロールできる自分のカルテを持つことであり,レセプト完全オンライン化は医療施設と医療保険の間の効率化の問題である.

進歩する医療の中で医療保険は,対象とする医療内容を頻繁に変更せざるを得ない.また,地域の特性によるローカルルールがあり,社会現象に伴う一時的な例外処理を行うこともある.かつ,患者から見れば他人に開示するものではない.つまり,レセプトはその性質として,時間的空間的特殊性と閉鎖性をもつ.

一方,個人がコントロールできる自分のカルテは,何時でも何処でも自分の医療情報を確認でき,必要に応じて医療従事者に提供できなくてはならない.場合によっては,医療従事者間のコミュニケーションも必要になる.つまり時間的空間的な共有と安全な手段による開示性を目指すもの(ユビキタスカルテ)である.

現在の病院内電子カルテは,レセプト処理(a)と患者個人の医療情報の保管(b)という二つの事を行っている.病院内電子カルテに後者(b)が存在することは病院内完結である限り問題はない.しかし,その延長として両者を同じシステムに包含したままで広域に広げることは,レセプトとユビキタスカルテの目標の質が異るため,問題が多く,効率的でない.
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