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高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部) に
医療情報化に関するタスクフォースがあり
そこに「どこでもMY病院」というのがある.
重点施策として
全国どこでも過去の診療情報に基づいた医療を受けられるとともに、個人が健康
管理に取り組める環境を実現するため、国民が自らの医療・健康情報を電子的に
管理・活用するための全国レベルの情報提供サービスを創出する。このため、第
一段階として、個人が自らに対する調剤情報等を電子的に管理する仕組みを実現
する。
と書かれている.
なんと,ITカルテがやろうとしている事である.クローズドの会議であるため,議論が何処まで進んだのかは議事録を見るほか無いのだが,今年になってからの議事録は公開されていない.
気になるのは,
・運営母体が何処なのか,
・運営費用は誰が負担するのか,
・個人情報を含む医療データは誰に帰属するのか,
・誰がどのような権利を持ち,どの様な仕組みでデータの遣り取りをするのか,
・セキュリティはどの程度を要求するのか,
が明確に示されていない.
インフラとして,国が税金で運営し,個人の医療情報に対する権利を国が保持するのか?
それとも,診療報酬として,運営費を捻出する道をつけ,医療施設が運営費を負担するのか?
医療情報は,住民票や戸籍,税金情報などとは性格が異なるので,国が全ての個人の医療情報を持つことに異和感を覚える場合もある.
やはり,参加を希望する人と希望しない人がいると思われるので,国民総「どこでもMY病院」会員という訳にはいかないのではないか.
”国民が自らの医療・健康情報を電子的に管理・活用する”となると,医療情報の管理者は個人ということであろうが,そうなると,益々ITカルテ(平成23年3月2日読売新聞)そっくりである.PR -
ITカルテも,2006年11月に試験運用開始から3年が経過しました.やっと,少し,皆様に知られるようになったかもしれません.
以前は,このブログも,アクセスのない日がありましたが,最近は,毎日アクセスを戴いております.
ここ一月のアクセス解析をみると,
初めて訪れる人が73%
検索エンジンはYahoo!JAPANが50%強
Googleは40%に届かないくらいです.
検索ワードでは
ITカルテ 10%
医療 6%
カルテ開示,フリー,画像,が各3.5%くらい
ITKarte 2%
その他として,IT, DICOM, 患者,利点,カルテ,権利,メリット
等となっているようです.少し驚いているのは,”ITカルテ”が検索ワードのトップに来ていることです.昨年11月のアクセス解析と変化が見られますね.
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最近一月のアクセス解析をみて,検索ワードとして多いものをあげると
1 DICOM
2 電子カルテ
3 変換
4 問題点
5 JPEG
6 医療
7 無料
となっている.
特に,”DICOM JPEG 変換 無料”の組み合わせが多いようです.
皆さん,DICOMをJPEGに無料で 変換することに興味があるようですね.
もちろん,ITカルテを利用する医療従事者は,”DICOMをJPEGに無料で 変換する”ことが出来ます.
医療施設がフィルムレスになってDICOM CDを大量に吐き出すようになりましたが,それを受け取る医療施設も多数あるはずです.施設経営者や医療機関上層部は,「紹介状についてくるDICOM CDは個人のパソコンで見なさい.」という状況が続いているようです.
DICOM CDを吐き出す施設は,圧縮などせず,標準DICOMで記録してくれると受け取る側は助かります. -
最近,医療施設の間で画像をやり取りするために,CDに保存されたDICOM画像ファイルを利用することが増えています.データを出す医療施設ではフィルムレスでフィルム代がかからないので良いのでしょうが,受け取る側の医療施設では困った問題が生じています.
1.DICOMビュワーがCDに同梱されているのですが,ビュワーの種類が施設毎に違うので上手く使えない.
2.複数の検査を同時に見ることができない.
3.ファイルを開けてみないと何が入っているのか分からないが,開けるのには時間がかかる.
4.あまりにもたくさんの画像を一つのCDに入れてあるため,圧縮され画質が役に立たないほど劣化している.
5.ビュワーが立ち上がらない.
6.専用ビュワーでしか読めないファイル形式になっている.
7.受け取ったCDの保管がやっかい(保管しても見ることが非常に面倒になる).
などです.
特に,5と6が同時に発生すると,内容を見ることができません.
ビュワーが立ち上がるときに”これは医療情報として利用することはできません.診療には使用しないでください”と宣言して立ち上がるビュワーがあります.薬事法による承認を経ていない「医療機器」という事でしょうが,もっと別な表現はできないものでしょうか.笑ってしまいます. -
診療の場でITカルテを利用していると,患者さんやご家族は,ITカルテの利用にメリットを感じて喜んでくれますが,これを多くの人たちに利用していただく上での問題点も浮かび上がってきました.
実際,医師や医療従事者に使ってもらうのは簡単ではありません.以下に私が感じたことと,医療従事者からのコメントを示します.
1) ITカルテにコメントを入れたり,データを移したりするためには,仕事量が増えるが,それに見合った診療報酬が発生しない.医師のボランティアであるため,医師や病院が参加するメリットが小さい,という意見がある.
2) 診察の現場にインターネットの環境整備が不十分.
3) 病院内電子カルテとの連携システムが無い場合はデータの移行に手間がかかる.
4) 患者が常に,善意の人ばかりではないので,ITカルテの利用に不安を感じる,という意見がある.
5) 患者が質問や問い合わせをITカルテに記載してきた場合に,逐一対応することを求められるのではないかと心配である,という意見がある.
これらの中でやはり,最も大きな壁は,データ開示の業務に対する報酬が発生しない,ということであるらしい.一方で患者さんがITカルテの事を知り,積極的に利用したい,と希望されることもあり,その中には,”診療の度にデータを入力してもらえるのならば,病院に診療の度に何百円単位の手数料を払っても良い”とおっしゃる方も存在する.
特に,患者さんの息子さんや娘さんが診察時に同席できない状況では,検査や治療の内容を知りたいという強い希望をもっていらっしゃる場合がある.しかし,医療提供サイドや保険診療システムが制度として対応できていないというのが現状である.
病院にある程度の料金を払ってでも,診療の状況を知りたいとする人々に応じることができるような仕組みの整備が必要であろう. -
最近は病院のフィルムレス化が進行中です.私の勤務する病院では撮影した画像はフィルムに焼かれますが,そのうちフィルムレス化されそうです.病院内では,病院内システムが動いているのでデジタルデータは液晶モニターで確認できます.しかし,他の病院からの持ち込みデータをどうするかが問題になっています.
データCD入ったDICOMデータが届けられた場合,これを見るのが一苦労です.DICOMビュワーが立ち上がるのに時間がかかるし,CDからデータを読み出すのには,これまた時間がかかります.おまけにオートランで起動されるビュワーは,各施設それぞれ別物で,使い方が良く分かりません.
更に,受け取ったデータをJPEGファイルにして使いたいと思っても,書き出し機能のないビュワーあります(ビュワーだから,当然といえば当然ですが).
最も困るのは,汎用のDICOMビュワーで読もうとすると,独自のファイル形式で保存していたりして,読めないCDもあります.つまり,CDにプレインストールしたビュワーでしか読めないわけです.
こんなCDをいただくと,患者さんの診療の前に,ぐったり疲れます.
ITカルテを使いましょう,と言いたくなります.